最近、決められた時間に授業を受ける学習だけではなく、家庭を中心に、自分のペースで勉強を進めるご家庭が増えてきました。
習い事やスポーツとの両立を考えたり、毎日の時間をもう少し自由に使いたいと考えたり、その理由はさまざまです。
最初は、「家で本当に勉強できるだろうか」「親がずっと管理しなければいけないのではないか」と不安に思われるかもしれません。
しかし、実際には子ども自身が少しずつ学び方を身につけ、自分で勉強を進められるようになるケースは少なくありません。
大切なのは、最初からすべてを自分でやらせることではありません。
今日何をするのかを決める。終わったら振り返る。できなかった問題はもう一度やってみる。わからなければ質問する。
こうした小さな経験を積み重ねながら、少しずつ「自分の勉強は自分で進める」という形を作っていけばよいのです。
そのときに大事なのは、親が全部を決めてしまわないことです。
もちろん、生活のリズムを整えたり、勉強する時間を確保したりすることは必要でしょう。しかし、「今日はこれをやりなさい」「次はこれ」「それが終わったらこれ」と、すべてを大人が指示してしまうと、子どもは自分で考える必要がなくなってしまいます。
多少遠回りをしても、自分で考えてみる時間を残す。
「今日は何をやる?」「昨日できなかったところはどうする?」と問いかけながら、本人に決めさせてみる。
その経験が、自分で勉強する力につながります。
また、家庭学習では、やることを増やしすぎないことも大切です。
教材がたくさんあるからといって、全部をやる必要はありません。
むしろ、今必要なことに絞り、それを繰り返す方が力になります。
計算を正確にする。漢字を覚える。間違えた問題をやり直す。基本的な問題を確実にできるようにする。
こうした基礎が安定してくると、応用問題に取り組むときにも余裕が生まれます。そして、「これは前にやった問題と似ている」「この方法を試してみよう」と、自分で考える場面が増えていきます。
親の役割は、子どもの代わりに勉強することではありません。
まずは、勉強できる時間や環境を整えること。
そして、ときどき一緒に振り返ることです。
毎日細かくチェックする必要はありません。週に一度でも、「今週は何ができた?」「来週は何をやってみる?」と話すだけで十分です。
そのときも、点数だけを見ないことが大切です。
もちろんテストの結果は参考になります。しかし、それ以上に、「前にできなかった問題ができるようになった」「自分からやり直した」「予定していたことを最後までやった」という変化を見てあげてください。
自分で勉強する力は、急に身につくものではありません。
最初は予定通りにいかないこともあるでしょう。やろうと思ったことが終わらなかったり、つい楽な方に流れてしまったりすることもあります。
しかし、それも経験です。
うまくいかなかったら、「では次はどうするか」を考えればいい。
計画を立て、やってみて、振り返り、また修正する。
この繰り返しこそが、自分で学ぶ力を育てていきます。
中学受験では、学年が上がるにつれてやることが増えていきます。
だからこそ、いつまでも誰かから指示されて勉強するのではなく、少しずつ自分で進められるようになった方がいい。
子どもたちは、思っている以上に自分でできる力を持っています。
大人が先回りして全部を決めるのではなく、少し任せてみる。その上で、困ったときには手を貸す。
そのくらいの距離感が、子どもの「自分でできる」を引き出していくのだと思います。
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家庭で実際に取り組んでみて、お子さんがどのように勉強を進めるのか、無理なく続けられそうかを確かめてみてください。
