お子さんが国語のテストで白紙を残して帰ってくる――保護者の方からそんな話をよく聞きます。入試では書かなければ点にならないのに、普段のテストだとつい「面倒だから」と答案を空けてしまう。練習の量と「書く習慣」がものを言う分野なので、家庭での取り組み方が力の伸びにつながります。
記述の良し悪しは、機械では判断しきれないことが多いです。表現の細かな意味合いや、理由のつながり、設問の意図に合っているかどうかは、人の目で丁寧に見てもらう必要があります。だから私たちは、答案を保護者の方に写真やデータで送っていただき、教員が直接添削する形をとっています。
このやり方を勧める理由は単純です。まず、親に「送る」仕組みがあると、子どもはわざわざ何も書かずに済ませにくくなります。自分の言葉で書く回数が増えれば、表現の手がかりが増え、試験場でも落ち着いて書けるようになります。それに、多くの子は「書けない」のではなく「面倒で書かない」だけというケースが少なくありません。習慣化が鍵です。
保護者の皆さんには一つだけお願いがあります。お子さんの答案を受け取ったら、手を入れて出さないでください。言い換えや整えた文章にしてしまうと、何が本当に分かっているのかが見えにくくなります。まずはそのままの答案を写真に撮って送ってください。私たちが返すコメントを基に、お子さん自身が直しを書き込むプロセスを大事にしてください。書き直しを自分で経験することが、定着の本筋です。
添削の返し方にも工夫をしています。単に正誤だけを示すのではなく、「ここは理由が弱い」「その言葉だと意味が変わる」といった具体的な指摘と、どうすれば伝わりやすくなるかのヒントを返します。保護者の方はその説明を一緒に読み、お子さんに説明を促す役割を果たしてください。親が全部決めるのではなく、子どもが自分で考える余地を残すことが上達には大切です。
過去問の答案を添削してもらうのは特に効果があります。入試問題に近い形式で書く練習ができ、出題傾向に合わせた表現の仕方も身に付きます。頻度は多ければよいというわけではなく、添削を受けた後に自分で直して、次に生かすという循環を続けることが肝心です。
大切なのは、偏差値やクラスの区分に振り回されず、お子さん一人ひとりが「自分の言葉で伝える力」を少しずつ育てていくことです。焦らず、しかし確実に書く習慣をつける。そのための手助けとして、家庭での提出→教員の添削→子どもの書き直し、という流れを作ってみてください。続ければ、必ず力になります。
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塾のペースに合わせるより、家庭で進めやすい形に切り替えた方がうまくいくこともあります。こちらも参考にしてください。



