フリーダムオンラインの3つ目の自由が「ペースの自由」です。
中学受験に必要な学習の範囲というのは、どの塾でも概ね決まっています。問題はそれをどのようなペースでどのようにやっていくか、ということなのですが、近年は3年生の3学期からスタートする塾が増えました。
しかし、以前は4年生の3学期から2年間で学習する塾が多かったのです。これはやはり少子化で、塾が囲い込みを始めたことに影響しています。今はそれが過熱化して、早く行かないと塾に入れないかもしれない、という流れになってきてしまっていますが、3年になるきっかけは中学受験生が減ったので、何とか生徒数を確保するために早くから塾に来るように仕向けたからです。
で、子どもたちがある程度大きくなってしまえば、いつから始めても問題はないでしょうが、中学受験は小学生の受験ですから、まだ十分に体力がついていないとか、学習能力がちゃんと身についていないとか、まあ、いろいろ個人差がある。
なので、本来はその子の成長に合わせていろいろなことができるようにするのが一番効率が良いのです。
一般に早く始めてしまえば、まだ受験勉強に対して動機づけがしっかりしていない段階なので、つらければ勉強しなくなるし、自信もつきません。そこへきて厳しい組み分けがやってくれば、やはり勉強がつらくなる。
これをどう解決するか、ということで考えられたのが「ペースの自由」なのです。
フリーダムはいつ始めてもすべてのカリキュラムや教材がすべて使えるようになっています。つまり早く進める子は早く進めばよいし、時間がかかる子はゆっくり進めばよい。月例テストも締め切りが決まっていません。絶対評価ですから、人と比べるのではなく、そのカリキュラムが十分わかったと思われるところで受ければよいということになっているのです。
ほぼ9か月ぐらい月例テストを引き延ばした猛者もいましたが、6年生になってから一気に取り返して合格していきました。子どもたちはそれぞれの成長のペースがあり、それに合わせて勉強する内容を決めていけば、しっかり力を伸ばしてくれるのです。
担任が勉強のペースを見守っていますので、適宜勉強方法のアドバイスを受けながら進むことができます。大手の塾は相対比較をするからスケジュールは一定でなければいけないわけですが、絶対評価にしてしまえば時期をそろえる必要はありません。
むしろ大事なのはすべてのカリキュラムを履修し終わって、そこからどのくらいの力が出せるか、です。それが6年生の2学期ですから、それまにしっかり力を養えばよいので、子どもたちの体躯や知力の成長に合わせて伸ばしていくことが最も効率が良くなるのです。
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