一連の大学入試改革で英語の民間試験の採用が見送られた背景のひとつに「地域格差」の問題があります。
例えば英語民間試験を受けるのに、宿泊をしなければいけない受験生がいる。一方で、首都圏や関西圏など、受験生がたくさんいる地域では、頻繁に試験を受けられるから、そもそも準備に差がつきやすい、というのがその理由でした。
しかし、その差はすでに歴然とついているところがあります。
つまり、首都圏の子どもたちは中学から中学受験をして、大学受験に先んじているところが大きいのです。
その結果が国立大学の医学部合格者に如実に表れている。地方の国立大学の医学部は地域医療の担い手を育成したいのだが、東京の私立卒業生が入ってきて、結局地域に残ることはほとんどない、というのが現状なのです。
少なくともこういう勢力に対抗するためには、地方でも首都圏や関西圏の子どもたちに対抗して勉強を進める必要があると思います。結果として受験することがなくとも、勉強を進めることはできるわけで、それが子どもたちの力になっていけば、やがて大きな変化が起きてくる。
地域によっては「ちょっとがんばれば私学に通える」というところもあるでしょうから、そういう塾のない地域でも中学受験に挑めれば良いと思うのです。
今はITがあるので、いろいろな方法で勉強ができます。
地域差をなくすのにITの力は有効です。
WEBワークスや個別ワークスも、これまで地方や海外の子の勉強にお役立ていただいてきました。
中学受験の勉強は、将来にわたってプラスになることは間違いないので、無理なくすすめられていってもらえればと思います。