過去問を始めよう

過去問をいつから始めるか、には塾によって流儀があります。

集団塾としては、なるべく全員に同じことをさせたい、といことがあるので、それぞれの過去問をやるのは11月から、というところもある。

かと思うと、夏休みの後半から学校別コースをスタートさせる塾もあり、そうなるとそこからもう過去問がスタートする場合もあるでしょう。

せっかくカリキュラムが早く終わり、習っていないことがない、という状況であるならば、むしろ過去問は始めて良いのです。

過去問は基本的には最低2回、できれば3回やりたいと思っています。

最初の1回目は研究。だから時間は計りません。時間を計ると最後までいかない。どういう問題が出ているのか、レベルはどうなのか、すべてやらないとわからないので、問題集のように1問1問ていねいに解き、わからない問題はじっくり解説を読む。

そして10年分なりの研究が終わったら、次は時間を計って解く。

一度研究したのだから、もう満点がとれる、と思われがちでしょうが、なにそんなことはない。それでも間違える。しかし、間違えるのが当たり前で、そこでわかっていなかったことをしっかり理解する。

3回目は満点を狙います。まあ、そこまでできるようになった、という自信をプラスしてあげたいと思うからですが、少なくとも2回目までは何とか準備したい。

で、その2回目が6年生の秋からスタートできれば良いと思います。それまでにやる1回目は第一志望、第二志望ぐらいにとどめておくと良いでしょう。というのは併願校は、やがて秋の模擬試験の成績で決まってくる。基本的には安全校を決めていくわけですから、そのときの力でも合格点がとれる、ということではあると思いますが、練習はしないといけないから、秋以降一気にやる過去問が増える。

そうすると第一志望、第二志望にじっくり取り組む時間がなくなるので、早めに始めた方が良い、と思うのです。

まだできないから、自信をなくすだけだ、という意見もありますが、学校別傾向がはっきりしているので、志望校のレベルに特化して、その内容に絞った勉強をまずやることの方が効率を上げる上で必要なことだと思います。

まだ組み分けに追われていると思いますが、もうそろそろそこから視点を変えて、本番の入試に向かって準備を進めてください。


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