月別アーカイブ: 2022年3月

ペースの自由

フリーダムオンラインの3つ目の自由が「ペースの自由」です。

中学受験に必要な学習の範囲というのは、どの塾でも概ね決まっています。問題はそれをどのようなペースでどのようにやっていくか、ということなのですが、近年は3年生の3学期からスタートする塾が増えました。

しかし、以前は4年生の3学期から2年間で学習する塾が多かったのです。これはやはり少子化で、塾が囲い込みを始めたことに影響しています。今はそれが過熱化して、早く行かないと塾に入れないかもしれない、という流れになってきてしまっていますが、3年になるきっかけは中学受験生が減ったので、何とか生徒数を確保するために早くから塾に来るように仕向けたからです。

で、子どもたちがある程度大きくなってしまえば、いつから始めても問題はないでしょうが、中学受験は小学生の受験ですから、まだ十分に体力がついていないとか、学習能力がちゃんと身についていないとか、まあ、いろいろ個人差がある。

なので、本来はその子の成長に合わせていろいろなことができるようにするのが一番効率が良いのです。

一般に早く始めてしまえば、まだ受験勉強に対して動機づけがしっかりしていない段階なので、つらければ勉強しなくなるし、自信もつきません。そこへきて厳しい組み分けがやってくれば、やはり勉強がつらくなる。

これをどう解決するか、ということで考えられたのが「ペースの自由」なのです。

フリーダムはいつ始めてもすべてのカリキュラムや教材がすべて使えるようになっています。つまり早く進める子は早く進めばよいし、時間がかかる子はゆっくり進めばよい。月例テストも締め切りが決まっていません。絶対評価ですから、人と比べるのではなく、そのカリキュラムが十分わかったと思われるところで受ければよいということになっているのです。

ほぼ9か月ぐらい月例テストを引き延ばした猛者もいましたが、6年生になってから一気に取り返して合格していきました。子どもたちはそれぞれの成長のペースがあり、それに合わせて勉強する内容を決めていけば、しっかり力を伸ばしてくれるのです。

担任が勉強のペースを見守っていますので、適宜勉強方法のアドバイスを受けながら進むことができます。大手の塾は相対比較をするからスケジュールは一定でなければいけないわけですが、絶対評価にしてしまえば時期をそろえる必要はありません。

むしろ大事なのはすべてのカリキュラムを履修し終わって、そこからどのくらいの力が出せるか、です。それが6年生の2学期ですから、それまにしっかり力を養えばよいので、子どもたちの体躯や知力の成長に合わせて伸ばしていくことが最も効率が良くなるのです。

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場所の自由

フリーダムオンラインは3つの自由を標榜しています。

その2番目が「場所の自由」です。

フリーダムオンラインの個別ワークスは、テレビ会議システムを使う個別指導ですから、自宅で受講できます。

先生も、自宅のパソコンからシステムにアクセスして授業を行うので、基本的に安全な場所で授業を受講することができますから、通塾で心配することがありません。

どこでも受講できる、というのはいろいろ便利なことがあります。これまで会員生がいろいろな使い方を編み出していました。

スポーツの合宿中、アクセスして算数の授業を受けたり、季節講習をおばあちゃんの家で受けたり、旅行先で授業を受ける子もいました。

そんな、旅行先まで、と思われるかもしれませんが、逆に塾に行かなければならず、旅行を諦めるよりはマシかもしれません。

場所の自由は地方にいて、東京の学校を狙う子どもたちにもチャンスを広げています。現在までで一番遠かったのは鹿児島ですが、海外で受講している子どもたちもいます。

自由な場所で、自由な時間で受講できるスタディールームオンラインで、効率の良い受験勉強を実践してください。

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時間の自由

塾を始めるとき、集合塾の場合は授業時間が決まっています。

例えば月曜日、水曜日、金曜日の5時~9時まで、とか。

本人の時間もそうですが、これに家族も合わせなければいけないところがある。例えば食事。どうしても夜9時まで塾に行っているということになると、家族の食事の時間はバラバラになります。

また、お迎えの時間もある。一人で帰ってこれるというのであれば助かりますが、やはり心配で迎えに行くご家庭も多いでしょう。誰が行く、お父さん?お母さん?

その意味ではいろいろスケジュール調整をしないといけない。さらにこれに習い事やスポーツが関わってくると、習い事を止めなければいけなかったりするのです。

しかし、習い事はできる限り続けた方が良い面はあります。子どもたちにあいろいろな可能性があるので、できればそれを伸ばしていくチャンスは欲しい。また受験勉強ばかりに偏ってしまって、身体を鍛える部分がなくなるのもさみしいし、また本人がストレスをためる場合もあります。

ある子は6年生で、いよいよ受験勉強に、ということでスポーツをやめたものの、行き場のないエネルギーを持てあまして、つい学校で暴れるようになりました。学校の先生とも相談した結果、スポーツに戻してみたら、何の問題もなくまた勉強にも集中できるようになって、かえって良かったということもありました。

なので、時間の自由はなるべく確保した方が良い。

フリーダムオンラインを始めるにあたって3つの自由を提唱しました。

その最初が「時間の自由」。あと2つが「場所の自由」と「ペースの自由」です。中でも授業時間を自分で決められる、のはやはりとても便利です。
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基礎を固めて、学校別傾向で応用の枝葉を広げる

元々中学受験の範囲は学校で言えば中学2年程度までには及んでいます。

本来中学受験であれば、小学校で習ったことで勝負できればいいわけですが、それだとなかなか差がつかないので、小学生でも分かる、という範囲になっている。小学生でも分かるというのは、なかなかつかみどころがないので、どんどん範囲が広がってきたところがあるわけです。

それで塾は、「どこを受けても大丈夫なように鍛える」というような勉強の仕方をさせます。しかし、それは途方もない部分がある。だから多くの子どもたちが大変な思いをしているわけです。

では、どうやればシンプルにできるのか。

中学受験は独自入試です。

すべての学校が自分たちの入試問題を作る。

各校にはとりたい生徒像があり、必要だと思われる資質があるから、問題が学校ごとに違います。

レポートの多い学校は記述を出したいと思うだろうし、バランスの良い子がほしいと思う学校は、多くのテーマから少しずつ問題を出す。

結果としてそれぞれの学校に出題傾向が明確に出てくるのです。ならば学校別の傾向からある程度、やるべきことを絞ることができる。

そこでフリーダムでは「基礎を固めて、応用の枝葉は学校別傾向で伸ばす」という方法にしたのです。受験勉強は「合格するために」やるのだから、「出るものをやる」のが一番です。

逆に5年生の間はとにかく基礎をしっかり固める、ということに費やす。応用問題の練習は、過去問や学校別傾向の問題演習のところでしっかりやっていけばいい。それで考えられる基礎力をしっかり持たせることが大事なのです。

捨てるものがあることは、効率を上げることになるのです。5年生のこの時期はカリキュラムに追われることが多いものですが、まずは基礎に特化していくことが大事ではないかと思います。


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過去問を始めよう

過去問をいつから始めるか、には塾によって流儀があります。

集団塾としては、なるべく全員に同じことをさせたい、といことがあるので、それぞれの過去問をやるのは11月から、というところもある。

かと思うと、夏休みの後半から学校別コースをスタートさせる塾もあり、そうなるとそこからもう過去問がスタートする場合もあるでしょう。

せっかくカリキュラムが早く終わり、習っていないことがない、という状況であるならば、むしろ過去問は始めて良いのです。

過去問は基本的には最低2回、できれば3回やりたいと思っています。

最初の1回目は研究。だから時間は計りません。時間を計ると最後までいかない。どういう問題が出ているのか、レベルはどうなのか、すべてやらないとわからないので、問題集のように1問1問ていねいに解き、わからない問題はじっくり解説を読む。

そして10年分なりの研究が終わったら、次は時間を計って解く。

一度研究したのだから、もう満点がとれる、と思われがちでしょうが、なにそんなことはない。それでも間違える。しかし、間違えるのが当たり前で、そこでわかっていなかったことをしっかり理解する。

3回目は満点を狙います。まあ、そこまでできるようになった、という自信をプラスしてあげたいと思うからですが、少なくとも2回目までは何とか準備したい。

で、その2回目が6年生の秋からスタートできれば良いと思います。それまでにやる1回目は第一志望、第二志望ぐらいにとどめておくと良いでしょう。というのは併願校は、やがて秋の模擬試験の成績で決まってくる。基本的には安全校を決めていくわけですから、そのときの力でも合格点がとれる、ということではあると思いますが、練習はしないといけないから、秋以降一気にやる過去問が増える。

そうすると第一志望、第二志望にじっくり取り組む時間がなくなるので、早めに始めた方が良い、と思うのです。

まだできないから、自信をなくすだけだ、という意見もありますが、学校別傾向がはっきりしているので、志望校のレベルに特化して、その内容に絞った勉強をまずやることの方が効率を上げる上で必要なことだと思います。

まだ組み分けに追われていると思いますが、もうそろそろそこから視点を変えて、本番の入試に向かって準備を進めてください。


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オンラインでもできる、からオンラインの方がいいへ

コロナ禍で、オンラインでの授業を経験した子どもたちは多かったでしょう。

しかし、子どもたちが重傷化しにくい、ということもあり、緊急事態宣言下でも塾も学校も休校にはならずに進んでいます。

一方、ここのところ一気にオンラインのサービスが出てきました。

これは大変良いことだと思っています。

みんなが「オンラインでもできる」ということに気がついたので、これからもっといろいろな教材や指導方法が生まれてくるでしょう。

これからは「オンラインでもできる」から「オンラインの方がいい」に切り替わっていかないといけない。

実際に夜遅くまで通塾する必要はないし、時間の自由も場所の自由もペースの自由もあるわけだから、そこから自在に力を伸ばしていけるようになってもらわなければいけない。

WEB学習システムに「特別ゼミ」の機能が加わったので、子どもたちに必要なゼミを作って「オンラインの方がいい」と言ってもらえるようにしたいと思います。


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雑な勉強をやめよう

子どもたちが問題を解いているときのノートを見ていると、この時期はまだまだ雑です。

式が書いてある子も少ないし、途中で計算がちょこちょことしてあったり、問題の図形にいろいろ書き込みがしてあって、でなぜか答えが出ている。

しかし、間違えている率は当然、高いのです。

なぜこうなのか?

と考えてみると、やはり「やらされている」勉強であることが多いからでしょう。

あれもやらないと、これもやらないと、という過程の中でひとつひとつの勉強に時間をかけてられないし、とにかく終わればいい、やればいい、ということになってくるとなかなか力はつきません。

しかし、組み分け試験があったり、課題や宿題があるので、ついそちらに気をとられてしまうのです。

まず、この時期、雑な勉強の方法を止めさせる、ことが大事でしょう。

例えば、算数の問題は式や計算を書く。

問題の図を使わずに自分で図を描いてみる。

そんなことやってたら、間に合わないよ、と子どもたちは言うはずです。

しかし、だから正解率が上がらない。理解が中途半端になっているのです。

量をこなすことばかり、やっているとこの雑な勉強方法から脱せません。だからザルで水をすくっているのと同じだから、成績は伸びていかないのです。

まずはこの春、雑な勉強方法から脱することです。これが変わらなければ、成績は絶対に良くなりませんから


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