月別アーカイブ: 2023年3月

個の勉強が深堀されていく

集団授業というのは、先生が少ない分、いろいろな形が編み出されてきました。

最早伝説になっているかとも思いますが、まだ浪人生がたくさんいた時代。先生がいないから、授業を映像で飛ばし、かつ100人や200人の教室で大画面で見て勉強する生徒たちがいたものです。

今でも大学受験の専門の先生がそう多いわけではない分、映像授業で行われていますが、さすがに大画面ということはなくなり、生徒はひとりひとり自分の画面を見て、自分のペースで勉強をするようになった。

この流れは、やがて高校受験にまず浸透していき、高校受験はむしろ個別指導の割合が高くなってきました。

大学生が教えやすいという面もあるので、スケジュールが忙しい高校受験生には個別指導の方が便利だったからです。

中学受験はその点でいえば、高校受験ほど一般化されてない。しかし、AIと映像とオンライン指導でかなりの部分がカバーされてくると、夜遅くまで塾に通う必要は本当はない。

しかし、小学生だから、中学生ほどいそがしいわけではない。部活がたくさんあるわけでもなく、また小学校の生活態度が中学受験の合否に反映されるわけでもないので、まだまだ塾中心で進んでいます。

ただ流れとしては、これから個の勉強が深堀されていくことになるだろうと思うのです。

すでにそこまでの負担を強いられる必要はない、と考えておられるご家庭は増えているし、さらにコロナ禍で経験したオンライン学習や在宅学習が我が家にとってはプラスだと考える層は増えていくでしょう。

企業によっては在宅勤務がメインになったところもあります。同様に子どもたちの学習も在宅がメインになっても不思議ではない。

で、最終的にパラダイムシフトが2025年~2030年の間に起こるだろうと思っています。

結局、子どもたちにあまりに負担を強いると、本来育つべき資質が影響を受けてしまう。

ここを工夫していくためには、個の勉強がより効率よく行われることが大事なのです。

昔、ヨーロッパ貴族の家庭では家庭教師による教育が中心でした。

当たり前ですが、それが一番コストが高かったわけです。で、教育が一般化されていくために学校が作られていったわけだから、ここから今度はもう一段階ITが発展して逆進が始まり、次の形が生まれてくるのではないかと期待しています。

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学校別の入試傾向を研究する

塾としてはいろいろな学校に対応するということで、ほぼすべての範囲をすべての子どもたちにやらせます。

しかし、これが負担の原因になっているのです。

例えば御三家のレベルの問題は出ない学校なのに、そこまで勉強する必要があるか?

あるいは記述が出ない学校なのに、なぜ記述の練習をするのか?

こういう話を塾の関係者にすると、「どんな選択でもできるようにしたいから」という返答になりますが、逆にすべてが中途半端になる可能性もあるのです。

私は優先順位をしっかり決めなければいけないと思っています。

入試は合格するためにやるのですから、何ができれば合格するか、ということを考えていかないといけない。だから、まず目標を絞ります。

その次に、どんな入試を行っているのかを研究する必要があります。

研究の材料は過去問です。

今年の過去問は5月ごろ出版されますが、今も書店には去年の問題までは揃っているので、私は志望校が決まったらまず買ってしまうことだと思います。

その上で、何ができなければいけないのか、どういうレベルの問題までできなければいけないかをしっかり研究すべきです。

もちろん塾も研究していはいるが、しかし、お子さんのことを考えて研究しているのではありません。受験生全般についてあてはまることをやるのであって、お子さんに合わせてくれるわけではないのです。

塾では学校別の授業に足切をつけるところもあります。

つまり組み分けテストである程度の成績を取らなければ受講することができない、というシステムを取っているところもあるのです。

だから対策はある意味家庭でもしっかり考えておかないといけない。そしてその対策を中心に勉強を進めるべきでしょう。

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学年が上がるとそれなりに自覚が出てくる

小さい時からいくら塾でスタートしても、本人が中学受験をあまりリアルに考えられないし、兄、姉の受験を見ていたにせよ、自分が受験勉強をすることにそれほどイメージがわいているわけではありません。

しかし、学年が上がるとそれなりに自覚が出てくるし、志望校が決まったりしてくると、がぜん入試が具現化してきます。

その時、やらされている子は自分でやるイメージができないから、相変わらずだけれど、特にやらされてこなかった子は自分でやり始める。

あるいは割と早くから意識ができて自分でやる子もいるでしょうが、それでもやはりそれなりに学年が上がらないと意識は受験生のレベルにはなかなか達しません。

だから、特に早くから始めずに、中学年のときには、中学年がやるべきことをもっとやらせることが大事。

習い事もスポーツもまだまだあきらめてはいけないと思います。

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消耗戦に巻き込まれるな

これまで多くの塾では子どもたちを競争させて、そのモチベーションをつくってきました。

これは子どもたちばかりではなく、親のモチベーションをつくる意味もあったでしょう。

だから子どもたちの成績を劇的に表示する工夫がされてきた。

そのひとつが組み分けです。大義名分は、力に合わせた授業を、ということでしょうが、もともと総合成績で競うということになれば、算数はやさしい、国語は難しいというようなアンバランスも生じるわけで、それを一切無視しているから、やはり違う意味がある。

昔は個人情報が問題になっていなかったので、順位表も実名で、小学校名までついていましたから、有名人というのはいたものです。ただ、上位の子でなければそれほどみんなに成績を知られるということはありませんでした。そこはちゃんとモラルが守られていたのです。

今は個人情報が問題になっているが、クラスと席を成績で決めるので、その塾にいる子には筒抜け状態。それが学校に持ち込まれることもあり、嫌がる子も少なくありません。

そうやってモチベーションをつくられてくると、どうしても成績が上げないと、ということになって、いろいろ「加熱」することになるのです。

本当は、自分の志望校に対する力をじっくりとつけていく方が良いのだけれど、どうしても煽られるところがあり、しかもそれがどんどん低年齢化している。

だから精神的なダメージをもらわないようにしないといけません。

消耗戦に巻き込まれることなく、子どもたちのメンタルを守って、志望校に向けた受験勉強をコツコツ続けていく。

そういうスタイルでないと、子どもたちのいろいろな可能性をのばすことができなくなるので、ぜひ行き過ぎないようにしてください。

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過去問は早く始めていい

結構カリキュラムは早く進んでいるのに、6年生に入った途端、復習回が増えて、なかなか学校別に向かえないところがどの塾にもあります。

実際に学校の冠は持っているものの、他の通常授業とそう変わらない、と思えるところもある。

塾としては、なるべくみんなに同じことをさせた方が塾としての効率は良いので、ここをグズグズするところがあります。

しかし子どもたちの感想を聞いてみると、やはり早めに始められた方が良かったというのが多い。

やはり最後、過去問に追われていることが多いからでしょう。

11月後半からは併願校が決まり、いろいろな学校の過去問をやらなければいけなくなるわけで、だったら最初から第一志望、第二志望の研究を始めたら良いのです。

これはあくまで研究ですから、時間を計る必要はない。

むしろ時間を計らずにすべての問題を解くことが大事です。どんな問題が出るのか、どういう形式でどのくらいできるべきなのか。

そういうことを肌で知ることで、モチベーションも上がるし、本人の勉強もより効率が上がります。

みんなと同じことをさせられているときにロスが生じていることがあるのです。

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粘り強く考える

問題をたくさん与えれば、当然終わらないといけないと考えるので、途中わからない問題はすっ飛ばすことになります。

しかし、できる問題は本当はどうでも良いのです。だってできるのですから。

問題はできない問題をいかにできるようにするか、なので、わからない問題に取り組む時間の方が大切です。

でも、とけないと時間がかかります。

最後解説を読んで、なるほど、と思うまでに結構時間がかかっていたりする。

しかし、それをかけなければできるようにはならないのです。

だからたくさん与えるよりも、課題となる問題を与えた方が良い。

それで早く終わるのであれば、早く終わったことがご褒美なのです。後であれも、これもと足さないで、自由な時間にしてあげてもらいたいと思います。

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最後の2つで間違える対策

国語の過去問をスタートさせた子どもたち。

で、選択問題で良くあるのが「最後の2つで間違える」パターン。

2つまでは割と簡単に絞り込めるが、最後のところで間違える。

ここはやはりしっかり根拠を確認する必要があります。

文の論理が通っていても、本文に書いていなければ×。

あるいは、使っている言葉が本文とちょっと違う、というような場合もあるでしょう。

作題者は作者ではないので、本文を根拠に問題は作られているから、その根拠が文中になければ×です。

そこを徹底的に考えると、おのずと答えは決まってくる。

なぜなら答えは本文に書いてあるわけですから。

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