6年生の担任から」カテゴリーアーカイブ

戦略とは

戦略というのは順番を決めることです。

合格するためには、いろいろな力が必要です。考える力、文章を読み解く力、知識の力。

例えば考える力は練り上げるまでに時間がかかるし、知識の力は覚えていても、忘れるという要素があるので、やはり試験ぎりぎりにできあがる方が無難でしょう。そうなると、どういう順番で力をつけていくか、ということを考えないといけないのです。

ところが視点を組み分け試験に向けていると、この順番が全く違うものになってしまいます。つまり、忘れる知識を時間をかけて覚えてしまう一方で、国語の読解練習をあまりしなくなってしまう、ということが起こるのです。

だから6年生はこれからもう入試に着目していかなければいけません。

合格するための力をいつ、つけていくか、この順番を間違えてしまうと時間を上手に使えないことがあるのです。

これからは入試に向けて本格的に戦略を考えていきましょう。

一問ずつ過去問を解く

そろそろ過去問を始めましょう、とお話ししていますが、なかなかわからない問題が解決しない、という場合があるかもしれません。

今の時期は研究をしなければならないので、時間を計らず、すべての問題を解き、わからない問題を解説を読みながら理解する、ということが必要になりますが、実際にやってみても、解説がよくわからない、となるとなかなか先に進まないでしょう。

まずは国語から。国語はテキストの問題もありますが、何を言っても自分の学校の問題を解いた方が気持ちの乗りやすいし、がんばる気持ちも強くなる。

しかし、なかなか解けないこともあるでしょう。ですから、点数として考えてはいけないところがある。

算数もだから一問ずつ解いていく、というので良いでしょう。

学校別個別ワークスも始まりましたが、一問ずつ解いて答え合わせをしていく。別にその年度の問題が全部できる必要はない。1回の授業で1年分すべてが終わらないこともありますが、それでも中途半端な理解になるよりは、じっくりわかってもらった方が良い。

先生に見てもらいながら進むと、案外過去問の勉強はそれほど大変ではなくなります。

自分のペースで、塾より先に進む

自分のペースでやる、というと、何か遅れがちなイメージを持たれるかもしれません。

しかし、自分のペースでドンドン進み、早い塾のペースよりも進む子もいます。

すでに、カリキュラムを終えているので、この時期、過去問と学校別バインダーで、自分の得手不得手を確認しながら進んでいます。

まあ、早く終われば良い、ということではないが、自分らしく勉強ができる、というのは良いことです。

塾にカリキュラム通りに進まなければいけない、ということではなく、最終的に、合格する力を身につければ良いので、自分らしく勉強することも視野にいれてもらえればと思います。

不得意だ、と思う科目は早めに手を打つ

4教科のデータを見ていると、それぞれ子どもたちには得手不得手があることがわかります。

4教科の成績がだいたい同じぐらい、という子はあまり多くはない。

理系の科目が得意だと、文系科目が悪かったり。その逆も当然あります。

で、大事なことは、それを放置しないこと。

得意科目は、やはり精神的にはやりたいと思うもの。勉強しなさいというと、すぐ社会、と言う子もいるでしょう。

しかし、それでは4教科のバランスがいつまでたっても改善しない。

やはり、バランスが悪いと合格しにくいので、早めに手をつけて、まずは苦手意識を消しましょう。

やっていけば、案外食わず嫌いだったということはあるものですから。

理科計算上達のコツ

6年生は理科の計算問題が続いています。

算数で比と割合を習ったあとでないと、理科計算ができないということもあり、どうしても後半に偏る。

しかし、毎週いろいろなテーマが出されてくるので、とにかく解法を暗記しがち。

でも、基本的な理論を理解していないと、結局間違えることになる。

だから、なぜそうなるのか、をしっかり考えることが大切です。

無闇にこうやって、こうやって、と手順を覚えるのではなく、例えば力のつりあいの場合、重さのつりあいと回転力のつりあいの両方が取れていれば良いのだから、そこをしっかり確認することです。

また問題をたくさんやるのではなく、1問をしっかり掘り下げる。

その方が最終的には理解に近づきます。

今のうち

どこの塾でも、夏休み以降は臨戦態勢というか、まあ、授業時間も増えるし、課題も増える。

日曜日はまず、模擬試験か、特別授業が組まれるし、しかも、合間をぬって文化祭とか、学校説明会もあるのです。

また、10月以降になると、受験校のラインナップが決まってきて、ここでさらにやるべき過去問が増える。

ということで、過去問を後半に回すと、間に合わない、という事態が起こります。

塾側は「同じ問題は出ないですから」と言いますが、やはり学校別対策の深度が違ってくる。だから、やはり第一志望の研究を始めるのは今のうちがいい。

今のうちはできなくても、心配ない。それよりもしっかり何が出るのかを、知って研究することが大事。

最近の算数の塾の試験は、答えだけ書くことが多いですが、しかし、全問記述という学校もあるわけだから、そこを今から準備しておくべきでしょう。

試験時間は気にしない

この時期の過去問は、過去問を研究するためにやるので、時間を計らないことです。

そして、すべての問題に手をつける。

たとえ、それが2倍の時間になろうとも、気にしない。時間を計るようになるのは、秋以降で良いのです。

それよりも、今はどんな問題が出ているのか、どう考えれば良いのか、しっかり理解することが大事。

例えば国語では、なぜ答えがこうなるのか、しっかり理解できていないといけない。

国語は、根拠が本文中に必ずあるので、そこをしっかり見つけられるかどうかが、大事です。

ですから、時間を気にせず、しっかり探す。

そして、探し当てたら、どうやったらここが見つかるかを,もう一度考えてみることです。そうすると、早く見つける方法がわかってくる。

答えはほぼ、本文中にあるので、そこをしっかり考える練習をするために、まず中身を深掘りしてください。

先生と一緒に過去問を進める

過去問をやろう、と思っても、他にやることが多くて進まない、という場合もあるでしょう。

なので、先生と一緒に過去問を進める、という方法もあります。

まず、自宅で過去問を解きます。このとき、最初のうちは、試験時間を気にせず、全部の問題を解くようにする。

そして、その答案を先生にメールで送ります。そうすると、先生が添削して送り返してくれます。

さらに授業で、何ができなかったのかを確認していくので、勉強する内容を絞り込んでいけます。

毎週のスケジュールにこの時間を組み込むことで、過去問は確実に進みますし、保護者のみなさんが採点に困ることもありませんから、適宜利用してください。

オンライン個別指導「個別ワークス」の費用について

過去問の添削

国語の記述問題は、やはり先生に添削をしてもらうのが一番。

さらに、それを授業で説明してもらうと、さらに理解が進み、その場で書き直しの指導も受けられます。

ある年、塾で「過去問の記述指導がない」と知ったご家庭からSOSがあり、急遽指導が始まりましたが、オンライン個別指導はやはり添削指導が非常に効率良く進みます。

まず、本人が答案を作って、PDFにした答案をメールで送ってもらいます。単純に写真を撮って、送ってもらっても問題はありません。

その後、先生がPDF上で添削をして、送り返します。

そして授業でそのPDFを画面で共有しながら、先生が何が悪かったのは、どう書けば良いのかを説明する。

その場で、また生徒が答案を書き直して送ってもらうこともできます。

なので、これは非常に効率が良いのです。

算数でも、国語でも早くから記述になれることは大事なので、練習をそろそろスタートさせましょう。

オンライン個別指導のメリット

フリーダムオンラインでは、ZOOMを使ったオンライン個別指導「個別ワークス」で、指導を行っています。

オンライン個別指導にはさまざまなメリットがあります。

まず、子どもたちの通塾の負担がない。これは、家にいない方が親は気楽で良い、という話もありますが、子どもが夜遅くまで出歩かなくても良いのは、やはり大きい。

さらに、指導側の画面を共有している、というのがさらに良いのです。これはリアルな指導よりもメリットが大きい。

というのも、例えば理科の生物の写真を見せる、国語の子どもたちの答案の添削をその場で行う、など、リアルに画面に映るから、非常によくわかる。

教えていても、子どもたちの飲み込みが早いのがよく分かります。

実際にITを使うと、いろいろな部分でメリットが出てくるのですが、受験指導がリアルを中心に進んできたので、なかなかその便利さを享受できないところがある。

さらに後半期、インフルエンザやコロナの影響を徹底的に排除できます。先生ともオンラインだから、先生からうつされることもない。これも結構見過ごせないメリット。

リアルな塾に通うのなら、個別はもうオンラインにしてしまった方が、負担が少なくて済みます。リアルより間違いなく経済的でもありますから。

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