投稿者「TanakaTakashi」のアーカイブ

志望校はどんな問題が出ているかをまず知る

塾としてはいろいろな学校に対応するということで、ほぼすべての範囲をすべての子どもたちにやらせます。

しかし、これが負担の原因になっているのです。

例えば御三家のレベルの問題は出ない学校なのに、そこまで勉強する必要があるか?

あるいは記述が出ない学校なのに、なぜ記述の練習をするのか?

こういう話を塾の関係者にすると、「どんな選択でもできるようにしたいから」という返答になりますが、逆にすべてが中途半端になる可能性もあるのです。

やはり優先順位をしっかり決めなければいけません。

入試は合格するためにやるのですから、何ができれば合格するか、ということを考えていかないといけない。だから、まず目標を絞ります。

その次に、どんな入試を行っているのかを研究する必要があります。

研究の材料は過去問です。

今年の過去問は5月ごろ出版されますが、今も書店には去年の問題までは揃っているので、志望校が決まったらまず買ってしまうことだと思います。

その上で、何ができなければいけないのか、どういうレベルの問題までできなければいけないかをしっかり研究すべきです。

もちろん塾も研究していはいるが、しかし、お子さんのことを考えて研究しているのではありません。受験生全般についてあてはまることをやるのであって、お子さんに合わせてくれるわけではないのです。

塾では学校別の授業に足切をつけるところもあります。

つまり組み分けテストである程度の成績を取らなければ受講することができない、というシステムを取っているところもあるのです。

だから対策はある意味家庭でもしっかり考えておかないといけない。そしてその対策を中心に勉強を進めるべきでしょう。

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塾の日数が増える

塾の新学年は2月です。

学校の学年が上がるのは4月ですが、塾は一足早く2月に上がる。なので、「新6年生」といった呼称を使うところが多いのですが、学年が上がると通塾日数が増えるところが多いでしょう。

5年生になったら週3日から4日、6年生になったら週4日~5日。

週5日というと、ほぼ毎日塾に行くようなもので、一体どうやって復習とかするのだろう、と思ってしまいがちですが、通塾日数の多いところは塾でなるべくやらせようとするので、その分家ではやらないという前提で組まれています。

しかし、ホントのことを言えば、当然出来には個人差があるわけで、それを調整する時間はやはり必要。だから週3日がひとつの限界だろうと思います。でないと、自分で勉強する習慣になっていかない。いつでもやらされる、という流れになるから、創意工夫が育たない面があるのです。

で、実際にそれだけの授業日数になると、「ウチの子には向かないかな」と思うことがあるでしょう。

それはしっかり考えてください。

あるお父さんは5年生の新時間割を見て、「これは持たない」と思ってやり方を変えることにしたそうです。どうやったら結果が出るか、を考えればいろいろなやり方が見えてくる。

今年は特にまだコロナ禍で、まだ感染が終息するような状況ではないですから、しっかり家で勉強できる組み立てをまず考えていくことが大事です。

新学年になったから増えるのが当たり前、ではなく、本当に効果が上がる勉強なのかを吟味してください。

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しっかり狙おう

この学校に入ってほしいなあ、と親が思う学校もあれば、子ども自身が行きたいと切望する学校もあるでしょう。

しかし、現実、今の成績ではちょっと・・・、とつい考えがちになってしまっているのではないでしょうか。

でも、いくらなんでも、限度ってものがあるし・・・。

って決めているのは、ある意味大人だけかもしれません。

子どもたちは、むしろぜひ行きたいと思っている。だったら、狙えばいいと思うのです。

入試は1校だけ受けるわけではない。東京、神奈川の場合、多くの子どもたちは5〜6校受験します。したがって、第一志望もあれば、安全校もある。

しかし、子どもたちを引っ張るのはやはり一番行きたい学校ですから、そこを受け入れないと何事も始まらない。

今の成績は上げればいいのです。

まずは目標を受け入れる。さて、どうするか。一緒に考えていくことが大事です。

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勉強を楽しくやるには

成績の悪い子にとって、勉強は苦痛です。

「途中でいやになっちゃう」
「わからないから、時間ばかりかかっちゃうし」

そうでしょう。
だから、勉強が面白くないし、やりたくもない。

私はゲームが得意ではない。あんな小さな画面でものを追うのはいやだし、手が子どもたちみたいにそんなに動かない。だからやりたいとも思わない。

でも、子どもたちは夢中でやっています。
「楽しい。」
と感じているでしょう。ただ、私のようにできないのではない。基本的には「できる」から楽しいのです。

勉強が楽しくなるためには、「できない」といけない。

しかし、今の4・5年生は早くから塾に行き、すぐ組み分けテストが始まり、毎月その結果で席の移動もクラスの昇降もあるわけだから、実は「できる」と思っている子の方が圧倒的に少ない。

ここに今の子どもたちの危うさがある、と思っています。

中学受験は子どもの成長に個人差がある。だから、自立してない子にとって決められたことをやること自体が難しいし、しかし結果はつきつけられるから、勉強を楽しく感じられる場面はあまりないでしょう。

結果として自信を失い、やる気を失って、受験にならなくなることが多いのです。

別にカリキュラムについていけなくてもよい。ただ、勉強はおもしろいものだ、勉強は自分でやるものだ、ということが身についていく方がクラス分けで上位にいるよりも大事なことです。

そこに目を向けず、クラス分け対策プリントをやっても、子どもががんばるはずがありません。

だから、できることをしっかり見つけて、まずそれをやる。そして「しっかり」ほめる。このプロセスを忘れてはいけません。できないことばかりを嘆くのではなく、できることに注目してあげてほめる。

個別ワークスの担任の最大の役割は実は「ほめる」ことなのです。

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受験学年を迎えて

5年生はいよいよ来月から受験学年を迎えます。

それに先だって、まず親の心構えをしっかり決めましょう。

これから、子どもたちはいろいろな壁にぶつかると思います。

わからないこと、できないことはたくさんある。こんなんじゃ、合格しないんじゃないか、という気持ちが親にも子にも出てくることは多々あるでしょう。

しかし、わからない、できないということを否定的に考えてはいけません。

わからない、ならどうすればわかるようになるか。

できない、ならどうすればできるようになるか。

ということを、親は一緒に考えていけば良いだけの話です。

子どもたちの能力は今にとどまるものではありません。

テストの成績だって、ある瞬間の記録にすぎないということを考えておかないといけない。

山を登る道はいくつもあります。

早くすたすた登っていく子もいれば、道草をいっぱいする子もいます。

受験だけを考えても、6年生の2月に間に合えば良いだけであって、今がどうであるか、はあまり問題ではない。

現状を把握することは大事ですが、これからどうするかを一緒に考えていけば良いだけだと思います。

組分けテストにしろ、月例テストにしろ、その子の瞬間を記録しているにすぎない。

明日のことなど何も示してはいません

できなければ、できるようにする。わからなければわかるようにする。

この考え方を、ぜひお父さん、お母さんにはしっかり持っていてほしいと思います。


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基礎を固めて、学校別傾向で応用の枝葉を伸ばす

元々中学受験の範囲は学校で言えば中学2年程度までには及んでいます。

本来中学受験であれば、小学校で習ったことで勝負できればいいわけですが、それだとなかなか差がつかないので、小学生でも分かる、という範囲になっている。小学生でも分かるというのは、なかなかつかみどころがないので、どんどん範囲が広がってきたところがあるわけです。

それで塾は、「どこを受けても大丈夫なように鍛える」というような勉強の仕方をさせます。しかし、それは途方もない部分がある。だから多くの子どもたちが大変な思いをしているわけです。

では、どうやればシンプルにできるのか。

中学受験は独自入試です。

すべての学校が自分たちの入試問題を作る。

各校にはとりたい生徒像があり、必要だと思われる資質があるから、問題が学校ごとに違います。

レポートの多い学校は記述を出したいと思うだろうし、バランスの良い子がほしいと思う学校は、多くのテーマから少しずつ問題を出す。

結果としてそれぞれの学校に出題傾向が明確に出てくるのです。ならば学校別の傾向からある程度、やるべきことを絞ることができる。

そこでフリーダムでは「基礎を固めて、応用の枝葉は学校別傾向で伸ばす」という方法にしたのです。受験勉強は「合格するために」やるのだから、「出るものをやる」のが一番です。

逆に5年生の間はとにかく基礎をしっかり固める、ということに費やす。応用問題の練習は、過去問や学校別傾向の問題演習のところでしっかりやっていけばいい。それを考えられる基礎力をしっかり育てることが大事なのです。

捨てるものがあることは、効率を上げることになるのです。5年生のこの時期はカリキュラムに追われることが多いものですが、まずは基礎に特化していくことが大事ではないかと思います。


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プラン通りに進もう

いろいろ調べて、準備をしてきた受験校。

現在出願が続いていると思いますが、出願を終えて、ふと「これで良かったのかしら」という想いがもたげてくることがあるかもしれません。

いえ、大丈夫。

十分にいろいろ考えた末、選んだ受験校ですから、もう迷う必要はありません。

それでも最後、入試が進むにつれて方向が変わるかもしれません。

例えば残念だった場合、Aという学校を受ける予定だったのだが、やはり本人は第一志望をもう一度受けたい、と言い出すかもしれない。

それはそれでもいいのです。親子でいろいろ相談してください。

ただ、今の段階で作ったプランはいろいろ考えた結果だから、十分にいろいろなことが考えられている。

あとは予定通りしっかり進みましょう。


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あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。

フリーダムオンライン主宰の田中貴です。

いよいよ2022年のスタートとなりました。あと数日で2022年の入試がスタートします。

受験生のみなさんは、これまで本当にたゆまぬ努力をされてきたと思います。またご家族はその子どもたちを本当に応援されてこられました。

ここで力を発揮して、ぜひ合格を手にしていただきたいと思います。

フリーダムオンラインは昨年6月に完全オンライン化して、進学教室からオンラインサービスへ衣替えをしました。

子どもたちの負担を軽減し、いろいろな可能性を広げてもらうために、効率の良い受験勉強の在り方をこれからもいろいろな形でご案内してまいりますので、今年もよろしくお願いします。

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やらされる勉強から脱出しよう

最近は塾に通う年令がだんだん早くなってきました。

しかし「塾に出しておけば大丈夫」というわけにはなかなかいきません。今の塾は宿題や課題も多いし、カリキュラムの進行も速い。したがって、自分である程度できる力を先につけておかないと、ひたすらやらされる、ということになります。

ところが、小さいときからやらされれば、まず勉強は好きにならない。むしろ疲れてしまって、もういい、ということになりかねないのです。

本当は、まずできることをしっかり繰り返す。本を読む、計算の練習をする。漢字の書き取りをする。

そういうことを確実に自分でできるようにしていくうちに、「できる」「わかる」ということが積み重なっていく。

家でもしっかり自分で勉強する習慣をつければ、そんなに早く塾に行かなくても中学受験の準備をスタートさせることができます。

まずは自分で課題を決めて、積み重ねていく練習をしましょう。

今年も1年間、読んでいただいてありがとうございました。

良いお年をお迎えください。

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次の1年に向けて

5年生のこの時期は、算数も理科も難しくなっています。

ただ、比と速さや比と図形、などもまだ基本から標準を習っているところではあって、理科の計算問題にしてもようやく、算数で比と割合を終えたのでようやくスタートしたばかり。まだまだこれから難しくなるでしょう。

で、志望校を決めないと、これからさらにしんどくなります。中学受験は独自入試です。各校が自分の採りたい人材像に合わせて問題を作る。したがって、どこと決めずに勉強を進めれば、さらに手広くいろいろなことができなければいけなくなる。その分、組み分けテストで対応しなければいけない問題も増えますし、難度も上がります。

今ですら大変なのに?

ところが、志望校を決めてしまえば、その学校別傾向に合わせていけるので、やることが絞れる。また、新しいことを勉強する間は基本に徹して、新しいことの勉強が終わったら、学校別傾向に合わせて応用の枝葉を広げていけば良いのです。

もちろん、組み分けに付き合っているとなかなかそこまで絞り込むことはできないでしょうが、別に組み分けの成績を入試に持ち込むわけではないので、ある程度やることを絞っていかないとすべてやり尽くすことは本当に難しいのです。

ただでさえ大変な勉強を枠を広げてやる必要はありません。

そろそろ自分の目標に向かって自己完結型の勉強を始めてください。上位校を目指すのであれば、さらに効率化は必要なはずです。